代表挨拶

福山駅北口広場を守る会の第二期活動に向け、代表である川﨑保孝 からの代表挨拶を掲載します。


活動再開のご挨拶

2020年4月、枝廣直幹市長が、福山駅北口広場の福山市所有地を税金5600万円上乗せして福山駅南口のJR西日本の所有地と交換し、JR西日本が福山駅北口広場に6階建てのホテルを建築すると宣言したことに対して、市民の有志が「福山駅北口広場を守る会」を結成し、1万7000筆余の反対署名を集め、監査請求をし、住民訴訟を提起し、反対運動を継続してきました。そうしたところ、JR西日本は、「コロナ禍のため6階建てホテル建築計画を断念する。」と申し出て、両土地の交換計画は白紙撤回され、訴訟は取り下げられ、「福山駅北口広場を守る会」は活動を休止しました。

ところが2024年11月30日の新聞報道で、突然、枝廣直幹市長は、今度は福山市自らが福山駅北口広場に2階以上の立体駐車場を建築し、福山駅南口を全面広場化するために、南口の路線バスターミナルを北口広場に移転するという基本計画を2025年3月末までに策定すると報じられました。

勿論、JR西日本との土地交換が企まれていたときは、その様なことは考えられてもいなかったでしょうし、枝廣直幹市長は、2024年8月の市長選挙でも、微塵もそのようなことを市民に訴えてはいませんでした。現在も、市民の多数から、南口全面に公園を作って欲しいとの声も上がっていません。市長に選ばれたイエスマンの協議会委員の一部からの要望があったというだけのフィクション(虚構)で多くの市民の声があったと誤魔化すことは許されません。

乱暴な計画の弊害はたくさんあります。

1, さんすて福山の一部の建物を取り壊し、路線バスの誘導路にするため、さんすて福山東の1番ゲート下の道路は一般車両(3500台/日)を通行止めにします。路線バスは、ピーク時には、70台/1時間です。(51秒に1台)歩行者、自転車、一般の自動車も危険な目にさらされます。

2, さんすて福山南の東西道路は、西の端でUターンさせられ元駅前交番や元三菱UFJ銀行前の交差点には行けなくなります。不自由極まりありません。

3, 新幹線高架下南の東西道路は、市は双方通行にすると言っていますが、送迎バス乗降場にされるため永久的片側交互通行状態になるでしょう。

4, 一方南口も、街路樹はすべて伐採され、現在8~10車線の駅前大通りは4車線にさせられ、交通渋滞を招くことは疑いありません。

5, 工期は9~11年もかかるといいます。とんでもない税金の無駄遣いです。

誰のための計画でしょうか?

福山市は、元市営プールの後地に立派な公園を作ることを約束しています。

南口には広場も公園も無用です。逆に、路線バスターミナルとタクシーと送迎バスの乗降場が必要です。そして、通勤・通学にいそしむ市民の交通の便が図られるべきです。

一般道路を通行止めにして市民生活を妨害し、いびつなUターンを強要し、永遠に片側交互通行状態にする不便を強要し、交通事故や交通渋滞を招く危険な環境を作り、福山城の景観を損なう、枝廣直幹市長の個人的野望とも執念とも思われる無用で乱暴な政策に、市民のなけなしの血税を湯水のように浪費することはもってのほかです。

行政は市民のためにあるべきです。市長は、市民の声を聞いて、市民が必要とする、市民のための行政を行わなければなりません。

ぜひとも市民投票にかけて市民の過半数の声に従った、真に民主的な福山市の行政を行ってほしいものです。

「福山駅北口広場を守る会」は、活動を再開します。

本件路線バスターミナルを北口広場に移設する計画には、みんなで反対しましょう。

2025.4.1

「福山駅北口広場を守る会」代表  弁護士 川﨑保孝(文責)

720-0034福山市若松町2-12

TEL084-926-0715 FAX084-926-0842 E-mail klo@orion.ocn.ne.jp