蟻、能く象を制す
福山駅北口広場を守る会
共同代表 弁護士 川﨑保孝
2020年3月、町内会の役員会で、市役所の方針として、福山城東側の石垣の美しい公園を壊し福山駅北口広場の送迎バス乗降場を移設する計画があるとの報告があった。また、丸之内プールも取り壊し公園とし、ゆくゆくは観光バスの駐車場とするかもしれないと言われた。とんでもない!
確かに、近くに民間バス会社の事務所ができ、道路が美しい石畳調に代えられた。しかし、中途半端。北半分だけ。南半分の福寿会館入口から駅北口までの部分は手付かず。なるほど、福山城東側の石垣公園を壊し、送迎バス乗降場を移設する工事と同時にしようとする魂胆丸見えである。絶対反対!
孫君と戯れる場所がなくなるというエゴイスティックな思考だけではない。福山市のレゾン・デ・エトル(存在意義・価値)である福山城を含む福山駅北口の景観が壊される。
景観は、人間が人間らしく生きるために肝要である。景観、空間、癒し安らぎ、安心安全、駐車場収入、送迎の利便性、全て市民のかけがえのない財産である。市長個人の所有物ではない。
JR西日本所有の駅南口の土地と市所有の駅北口の土地を交換する?しかも市民の血税5600万円をオンして?その根拠としている不動産鑑定は地下送迎場の存在に目を瞑るなど極めて杜撰ではないか。
地方自治法の原理原則に反し、市議会の議決なく、議会の決議を不要とする例外規定の条例を無理矢理当てはめ、市長の専権事項として、強行するのは、絶対に許せない!
日頃から、民主主義を大切に仕事している弁護士の稚拙な正義感に火を付けた。
4月、をりしも選挙で選ばれた新市議会議員全員に要望書を送った。うち1名が私を廣中医師のグループのメンバーに紹介した。一緒に活動することを快諾。当初、事務局長就任を申し出たが、共同代表となることを求められ、了承した。
マスコミに働きかけ、民主団体に呼びかけ、地域住民、学校、PTA、大学生にも連帯を呼びかけ、連絡会議を持った。マスコミに報道してもらい、駅北口や天満屋前で街頭宣伝活動をし、署名活動をした。署名は1万5000筆を超えた。5月、市議会に請願。残念ながら、不採択。7月、監査請求。これまた、却下。已むを得ず、住民訴訟を提起。現在に至る。
強引な行政を変えられるのは、市民の声しかない。今後は、アナログ的活動の継続とともに、ネットの力に頼らざるを得ない。
有難いことに、協力者の献身的な努力により、ホームページのUP、QRコードの作成、ネット署名の準備をしていただけそうである。
「蟻、能く象を制す。」
たくさんの市民、市外の人々の声を寄せていただき、福山市政の、否、福山市長の私利私欲に目が眩んだともいえる計画を、是非とも断念させたいと思う。
香港の雨傘運動(習近平の強権政治への抵抗運動)にまではならなくてもいい。ロシアの青い男性用下着(プーチン大統領を批判したナワリヌイ氏の青いパンツに神経剤を仕込み暗殺しようとした)とトイレ掃除用ブラシ(同大統領への賄賂によって黒海沿岸に建てられた王宮で使われているのは1本9万円のイタリア製であると同氏が暴露した)を掲げたデモもなくてもいい。
小さな蟻の声をできるだけ多く集め、暴走する巨象を制したいと思う。
多くの皆さんにご賛同いただき、ご協力いただけるよう、よろしくお願い致します。
2021年2月3日
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